千葉県鴨川市 大本山小湊誕生寺 公式サイト

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平成22年5月

平成22年5月

今月の九日は母の日です。

日蓮大聖人は『刑部左衛門尉女房御返事(ぎょうぶさえもんのじょうにょうぼうごへんじ)』に「其(それ)に付(つけ)ても母の御恩(ごおん)忘れ難(わすれがた)し胎内九月(たいないここのつき)の間(あいだ)の苦(くるし)み腹(はら)は鼓(つづみ)をはれるが如(ごと)く頸(くぴ)は鍼(はり)を下(さげ)たるが如し」と、述べておられます。

 

すなわち、何と言っても母の御恩と言うものは、決して忘れてはならないものである。なぜなら、自分をこの世に送り出すために十月十日(とつきとおか)の間お腹の中で守り、命をかけて陣痛の苦しみを堪えるからであると、言われておられるのです。

また、お釈迦様は、父母に十種(じゅっしゅ)の恩徳(おんとく)があると説示(せつじ)なされておられます。

 

①懐胎守護の恩(かいたいしゅごのおん)(十月(とつき)の間血肉を分けて胎内で護る)

②臨産受苦の恩(りんさんじゅくのおん)(出産時に全身に激痛を感じる苦しみを受ける)

③生子忘憂の恩(しようしぼうゆう)(子の産声(うぶごえ)を聞いて出産の苦しみを忘れ安心する)

④乳哺養育(にゅうほよういく)の恩(母乳(ぼにゅう)をあげ夜泣(よな)きで心身共に疲れる)

⑤廻乾就湿(かいかんしゅうしつ)の恩(寒い夜には子を暖かい所に寝かせ自分は寒い所で寝る)

⑥洗灌不浄(せんかんふじょう)の恩(子が自分の懐(ふところ)で粗相(そそう)をしても怒らない)

⑦嚥苦吐甘(えんくとかん)の恩(食べ物をあげるとき苦(にが)いものは自分が食べ、甘い物を与える)

⑧為造悪業(いぞうあくごう)の恩(子に罪を造(つく)らせないように育てる)

⑨遠行憶念(おんぎようおくねん)の恩(子が遠くへ行けば無事に帰るまで思い続けて待つ)

⑩究竟憐愍(くきょうれんみん)の恩(生きては子に災(わざわ)いが及ばないように、亡(な)くなった後(あと)も子を護(まも)ろうと願う)

 

かく考えた時、せめて母の日には『産(う)んでくれてありがとう』と、心素直(こころすなお)に言えるようになりたいものです。

誕生寺 布教部