今月の法話
今月の法話 令和4年12月
末法(まっぽう)にして
妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)の五字(ごじ)を
弘(ひろ)めん者(もの)は男女(なんにょ)は きらうべからず
皆(みな) 地涌(じゆ)の菩薩(ぼさつ)の
出現(しゅつげん)に 非(あらず)んば
唱(とな)えがたき題目也(だいもくなり)・・・
(乃至(ないし))
ともかくも 法華経(ほけきょう)に名(な)をたて
身(み)をまかせ給(たも)うべし
【 諸法実相鈔(しょほうじっそうしょう) 】
日蓮大聖人は、「末法と言われる現代において、法華経に出会い、その題目である南無妙法蓮華経を唱え、その教えを伝える人は皆、老若男女(ろうにゃくなんにょ)、違(たが)わず、過去世において、お釈迦さまの許(もと)で教えを聞き、お役目を勅命(たく)された地涌菩薩(えらばれたひと)である。
なぜならば、その人たちでなければ混沌とした世の中で、どのような困難が自分の身に降りかかろうとも、心折れずに向かえる人だからこそ、真にお題目を唱えきることが出来るからである。
このことをよくよく考えて、お題目を唱える人は迷うことなく久遠本仏(おしゃかさま)を信じきって、現証(なりゆき)を任せなさい。」と、述べておられます。
かく考えたとき、今年一年を振り返り、善(よ)しきにつけ、悪(あ)しきにつけ、お題目に守られた一年であったことに感謝し、迎える新年を、仏さまのような、穏やかでまあるい心で過ごせるよう心がけたいものです。
誕生寺 布教部