千葉県鴨川市 大本山小湊誕生寺 公式サイト

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灯篭流し(海施餓鬼会)

灯篭流し(海施餓鬼会)

8月10日※荒天の場合、延期
 

 

法要にて水塔婆、灯篭に書きしたためた皆様の志す諸霊位を回向供養申し上げ、法要後、妙の浦洋上にて流し供養を致します。

鯛の浦の遊覧船4艘に山積みにされた灯篭は、船尾よりローソクに火を灯した後、海上につぎつぎに流されます。合間に花火が打ち上げられ、それが海面に映えて限りなく美しい流灯供養の情景を点滅します。

あまりの美しさに参加者の中には合掌し、お題目を唱えながら涙で頬をぬらしている人さえ見られるほどです。

 

由来

今を去る280年前、元禄16年11月22日房総一円を襲った大地震による津波のため、一夜にして小湊では4百数十名の住民の生命が奪われました。そのため当山では、時の貫首大中院日孝上人(26世)がその時の溺死者を慰霊するため、俗名戒名を書いた大御本尊をしたため、その命日になぞらえ、22日講を発願し、戦前まで毎月追善供養を営みました。

戦後は、太平洋戦争における戦没者の慰霊もかねて、妙の浦で海施餓鬼流灯会をおこなうようになり、毎年盛大になりつつあります。現在では東京京浜地区だけでなく、関西方面よりもこの日のために泊まり込んで先祖供養、水難死、事故死者等、有縁無縁の諸霊の追善供養の灯篭を流し、お参りする人が増えてきました。