祖師堂
日蓮聖人像を安置する祖師堂は、49代日闡上人が、10万人講により10数年の歳月をかけ、弘化3年(1846)に建立した。総欅(けやき)造り雨落ち18 間4面。高さ95尺。堂内に52本の欅の柱と用材は江戸城改築用として、伊達家の藩船が江戸へ運ぶ途中遭難しこれを譲りうけたもの。
平成3年、聖人像を修理する為、解体したところ、胎内より今から6百数十年前の造立を記す貞治2年(1363)4代日静上 人筆の古文書と薬草が発見された。古文書には「生身の祖師」の名と宗祖誕生の時と所が記されていた。聖人像を安置する御宮殿(ごくうでん)は明治皇室大奥 の御寄進によるもの。堂内右側の天井に南部藩の忠臣相馬大作筆による天女の絵が描かれている。堂内の天蓋(てんがい)等の仏具類は明治天皇御生母中山慶子 一位局様や、大正天皇御生母柳原愛子一位局様による御寄進。
生身の日蓮聖人像 |
相馬大作 天女の絵 |